cisのトレード方法について2006年

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目次

1.ライブドアショック
2.地合の変化
3.リスク<リターントレード
4.リスク<リターンの具体例
5.長方形買い
6.トレーディング会社
7.資産推移

1.ライブドアショック

ライブドアショックとは、2006年1月16日15時前に証券取引法違反の疑いで地検がライブドアに家宅捜査に入り、翌17日から始まったライブドア株(及び新興市場)の暴落のことを指します。
16日15時直前にニュースが流れ、トレーダーはほとんど身動きが取れないままライブドア株は翌17日から取引停止を含め6営業日連続ストップ安となり、25日にようやく寄り付いた後は乱高下を繰り返し、最終的には4月14日に上場廃止になります。
1月16日から27日までのcisの動きを見ていきます。

ライブドア株の推移
日付 終値 前日比 状況 備考
1/16(月) 696 -3(-0.43%) 15時直前に家宅捜索
1/17(火) 596 -100(-14.37%) ストップ安
1/18(水) 取引停止
1/19(木) 416 -180(-30.20%) ストップ安
1/20(金) 336 -80(-19.23%) ストップ安
1/23(月) 256 -80(-23.81%) ストップ安
1/24(火) 176 -80(-31.25%) ストップ安
1/25(水) 137 -39(-22.16%) 取引時間は13時30分から
1/26(木) 113 -24(-17.52%) 取引時間は14時から
1/27(金) 139 +26(+23.01%)
4/14(金) 94 -7(-6.93%) 最後の取引日

2006年1月16日(月)16時過ぎにcisはライブドア家宅捜索のニュースを知ります。



翌1月17日(火)はストップ安張り付きで身動きが取れずライブドア株に関しては祈るぐらいしかできません。



11時過ぎにマネックス証券が突如ライブドア関連の担保の掛け目を0%にします。



マネックスショックに関しては特にcisのコメントは無く、他の銘柄での取引に忙しかったようです。
ライブドア株を16日に持ち越しことに関しては



と言っています。
18日(水)はライブドア株の取引停止措置、19日(木)、20日(金)はストップ安と続きます。
その間cisは他の銘柄で利益を重ね、ライブドアの損失を取り返します。




土日を挟んで23日(月)、24日(火)とストップ安が続きます。
25日(水)ライブドア株は13時30分から取引と言う変則的な形になります。

13時53分ついに売り数と買い数が一致し155円で寄り付きます。
16日の終値696円から見れば-541円(-77.7%)でした。



cisは結局1.89億円の損切りをして決済します。

しかし、cisはすぐライブドア株のリバウンドを取りに行きます。
一時は含み益になりますが翌26日(木)に損切りになります(26日はライブドア株は14時から取引開始)。



cisはこの時いくら損したのか語りませんが周囲は勝手に5億損したと決めつけて有名なフレーズ「おっすおら損五億」(アニメ「ドラゴンボール」の主人公・孫悟空のセリフをもじったもので、もともと2chではプロ野球選手・中村紀洋をからかったもの)が使われるようになります。



cisはこの時全部を損切りしてなかったらしく翌27日(金)も損切りは続きます。



最終的な損失額は


梅ジャムは単価10円ですので5.3億円損したということです。
当初は1.89億円の損だったのがリバウンドを取りに行ったがために結局「損五億」になってしまいました。

ただ、普通に考えて6営業日連続ストップ安で1.89億円損して、その後のリバ取りで4億円近く損するのは不自然ともいえます。
上場廃止が噂されている株にそこまで資金を投入するのもおかしいです。
ダメ押しで損した27日に別のスレッドに
(今日の儲けは)「+2億800万円 ひさびさに2億いった。LD@104で投げたがナーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」(2006年1月27日)
と言っているほか、
(1月の儲けは)「トータルじゃ+1億後半だと思った」(2006年9月1日)、
(ライブドアショックの時の)「LDも1億損ぐらいだし」(2007年2月22日)
と言っているように「損五億」は顎芝居の可能性があります。


2.地合の変化

2006年1月のライブドアショック以降、地合が変わり始め、2004〜05年の時の大口が次々と買いを入れ、それに個人が提灯をつけた地合いは去っていきます。

潮目は変った感アリ」(2006年2月16日)
(なんで最近勝てないのかの問いに)「資金の流れが一方通行じゃないのと押し目買いが激しい」(2006年4月17日)
最近は大口1,2発で終わること多いし実は短期資金で上で売られてしこることもあるからむずい」(2006年8月30日)
(地合の何が変わったのかの問いに)「個人が増えて外人が一方通行じゃない」(2006年9月14日)
トレンド継続しないね 個人の買いで底打つし 個人の売りで天井つける」(2006年11月10日)

以前ほど値動きが一方通行でなくなり従来の需給読みで勝ちにくくなってきます。その結果として
今は地合いが悪いから、勝率いい売買だけにして潜伏期間って感じ」(2006年9月14日)
と言うように勝率のいい売買に徹することになります。


3.リスク<リターントレード

2006年の悪い地合の時のトレード方法は
有利であろうと思われる投資をしてる それの連続」(2007年3月8日)
になります。名無しより「板を1分くらい見てれば、この先超短期で上行くか下行くか判るものなんですか?」と聞かれ
わかる一瞬がある。でもわからないときもある。そのときは自分が有利なタイミングで買いを入れて様子見る」(2005年3月15日)
と答えており、需給が分からない時は「有利なタイミング」でトレードします。

有利なタイミングというのは、みずほ信託を値動きがない状態から買っていった時
みずほ信託は銀行の中では特に強いってわけじゃないけど俺の資金効率とリスクリターン考えて買ったの 需給重視のスキャルとはちょっと違います」(2007年4月15日)
と言っており、また名無しより「CCI売ってるけど昨日みたいに大口が一斉に買って来たら考えはなかったの?新興だし」と聞かれた際は
そこはリスクとリターン どっちが有効か、上値はどのくらいあるか?とか考えた結果」(2006年9月29日)
と答えており、これらからリスク<リターンの関係を指していると考えられます。

さらに具体的にリスク<リターンについて語っていると考えられるのが、
確率って言うのは、端的に言うと上がる可能性×上がり幅が、下がる可能性×下げのリスクを上回ったとき買うと ただし、外れることもあるからしょーがない そのときはロスカット 外れてるのに持っていてもしょうがないしね。繰り返せば資産はどんどん増える」(2006年11月24日)
(儲かると思うという確信は)「上がる確率と上げ幅、下げる確率と下げ幅を比べて、明らかにリターンのほうが大きいということ」(「億超えトレーダーが絶対に教えたくないアベノミクス株投資の法則」2013年4月8日発行)
になります。これらから有利なタイミング、即ちリスク<リターンというのは

〔下がる可能性×下げ幅〕のリスク < 〔上がる可能性×上げ幅〕のリターン

と言えます。


4.リスク<リターンの具体例

おそらく無限にリスク<リターンのパターンはあると考えられますがcisがリスク<リターンでトレードしたと考えられるものを挙げます。

@「投信の設定多かったから上のほうに空売り置いておいた」(2006年6月1日)
A「このへん底堅かったら拾っちゃって良いのかな〜?」(2006年6月23日)
B(一休を買ったのは)「指し値入れてたら買えただけ 大量買い越ししようと思ってたから、有利っぽいところにいろいろな銘柄買い入れまくってただけ」(2006年10月8日)
C「ちょー迷ったけど昨日の引けで買いはALL処分した これはさすがに気持ちいいぃ…」「トヨタ、住金、みずほ、E*あたりは迷った 買い持ちもありかな〜とでも上昇力なさそうだし、リターン<<<リスクっぽかったから思い切って売り板置いて全部売り」(2006年12月2日)
D「S高するってのはわからなかったけどS高付近で買うのはリスク<<<<<<リターンでザラ場見ててこれ買わないの理解不能」(2006年12月8日)
E「寄り買いはリターン>>>>リスクだね とくに期間が大量に持ってる株の管理ポスト一発目は」(2006年12月20日)

慣例的な値動きで利益を上げる場合(@DE)や持越し(BC)、リバウンド取り(A)等で利用しています。
ただ、例えばリバウンド取りで
リバ狙いで売りが止まらず損ってめちゃめちゃ良くある事でしょうふつうに」(2006年12月12日)
と失敗することもあります。


5.長方形買い

cisは薄利高勝率のリスク<リターントレードが性に合わないのか
なんか細かい動きとるのめんどくさくなってきた」(2006年8月11日)
と言っており、
勝率は低くていい。5%でも可 トータルで勝てればいいんだよ 逆に勝率95%でもマイナスならクソ売買」(2006年8月28日)
と低勝率だが高利のトレードを模索していくことになります。
そのつど強さを確認しながら1,1,1で買い増ししていってうひょ〜そんな感じ」(2006年4月22日)
と言うように需給を確認して強ければどんどん買い増しして大きな利益を狙う長方形買いになります。
長方形買いは2005年ごろからやっていますが地合が良くなってきた2007年ごろよりcisのトレード手法の中で主流になっていきます。


6.トレーディング会社

cisは
知り合いを育てたい」(2006年5月31日)
あとこのビジネスモデルをやってみたかった」(同)
と言う理由でトレードをする会社を作り
今年の4月スタート」(同)
します。
俺の金をね 実際運用させてる」(同)
今まで株やったこと無い人を雇った。複数人」(同)
(給料は)「先月は手取り35万」(同)
おくったらボーナス1000万」(同)
になります。
俺と同じ感じで株や日経先物を売買してる」(同)
アドバイスはするけど、市場では俺の会社は俺とはライバル」(同)
と言っていますが、
どうやら手法を学んだだけでも勝てるわけじゃないらしい っていうか、売買履歴見てみたけど俺のいってること50%も実行して無いくせえ・・・・」(同)
経常利益どころか業務純益すらマイナス」(同)
ということです。


7.資産推移

2006年2月2日「35〜40億円
2006年2月12日「合計35億円
2006年2月25日「20代で39億以上持ってないやつはクズだろ?w
2006年3月7日「20代で38億持ってないやつはクズだろ?w
2006年5月31日「40ぎりぐらい?銀行の付き合いで入った保険とか投信全部解約して四季報に載るぐらい買ったへんなの全部売れば42ぐらいかな
2006年6月15日「20代で40億持って無いやつはクズだろ?!w
2006年6月23日「20代で41億持って無いやつはクズだろ?ww
2006年8月29日「20代で40億稼げて無いやつまじでクズだね
2006年9月6日(2006年は)「+4億円ぐらいです…
2006年9月7日「全部あわせて41〜42億円だと思う
2006年10月4日「俺は今年の利益6億しか無いからなぁ
2006年12月5日「今年のクソ相場で年収10億ならまあまあだろ まだ8億9100万だけど
2006年12月22日「そして本日でかろやかに手取り年収10億円突破
2007年1月30日(資産50億円突破まで)「かなり使ってるからまだまだ あと3億円以上ある


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