第九章 新興の魔術師A
JSQ指数チャート
2007年9月〜2007年11月末のJSQ指数日足チャート
JSQ指数始値、高値、安値、終値、5日線、25日線時系列データ
参考:2007年9月〜11月カレンダー
http://www.benri.com/calendar/2007.html より
参考(再掲)
「株価チャート入門の入門」
「株価チャート入門の入門」
㉖2007年11月1日(木)
JSQ指数は小GDした後、下髭陰線です。
前日比-2.3%
㉗2007年11月2日(金)
JSQ指数はGDして下髭陽線。
陽線だったせいかびびりおんは積極的に持ち越しますが、終値を5日線で抑えられる形だったせいか不安もあるようです。
前日比+2.8%
cisはこの日も損しており
と言っています。
㉘2007年11月5日(月)
JSQ指数は小GUして長めの陰線です。
前日比+1.9%
cisはこの日も損しており
㉙2007年11月6日(火)
JSQ指数はGDして上髭陰線です。
前日比-2.5%
㉚2007年11月7日(水)
JSQ指数は長い陰線です。
びびりおんはうまくトレードを見送っています。
前日比+0.2%
㉛2007年11月8日(木)
JSQ指数はGDして下髭小陽線です。
底打ちのサインとも見て取れますが、びびりおんは綾戻しと見ています。
値動きか出来高に今いち底打ち感が無かったのかもしれません。
前日比+2.0%
㉜2007年11月9日(金)
JSQ指数はGUしましたが寄り天で陰線です。
珍しく前場中にブログが更新されると
と言われています。
11月最初の天井宣言や今回の綾戻し等、読みは合っていてもトレードをして損を出すことが多々あります。
「難しいとわかっていつつも時々あせってやってしまいます」(2006年9月25日9時46分)
と言うことかもしれません。
前日比-4.5%
びびりおんの新興の相場観はcisも認めるところです。
おふざけ発言の中に本音がこぼれます。
つい数ヶ月前まで平均以下のトレーダーとこき下ろしていたのが、「新興は日本一」「新興はやつのほうが上手い」と称賛しています。
㉝2007年11月12日(月)
JSQ指数はGDして長めの下髭を付ける陰線です。
前日比+0.2%
㉞2007年11月13日(火)
JSQ指数はGD陰線。
前日の下髭につられて買いに行ったのか、大きく損失を出します。
新興は「おしまい」「終了」と言いながらトレードを続けてしまったのもよくなかったかもしれません。
資産は前日18420万円-1300万円=17120万円程度に減ります。
前日比-7.1%
ここでびびりおんは二週間ほどトレードを休みます。
ヤケになってトレードしないところが、びびりおんの強みかもしれません。
㊸2007年11月27日(火)
JSQ指数は小GDして始まり、一旦下に行くものの下髭を付けて陽線です。
びびりおんは二週間ぶりにトレードします。
前日比+2.3%
この日は11月2日以来5日線が上向きになります。
びびりおんは25日線が下向きで、その25日線の下方にある5日線が上向いた場合、25日線まで反発すると考えています。
そのチャートパターンが現れたので買って行ったのかもしれません。
陽線も連続して出ており、それも買いやすい要因だったことでしょう。
参考
「株価チャート入門の入門」該当箇所
過去のトレードから推察するに下髭を付けて切り返し、前日終値を超えたあたりでエントリーしたのではないでしょうか。
特に後場からの上昇が大きかったようで、びびりおんも13時過ぎに
と言っています(アブダビ投資庁やオイルマネーと言うのは誇張表現で言っているだけで実際にアブダビ投資庁がオイルマネーを投入してきたわけではありません)。
名無しも14時過ぎには
と言っており、びびりおんの二週間ぶりのトレードを予想していました。
強い相場には素直に乗っていくのがびびりおんのトレードです。
ブログのコメント欄までキャッシュが残っていないので2chにコピペされたものしかないですが、
「上がってきたので出動いたしました」とシンプルに答えています。
そのためには、
であり、
ということです。
㊹2007年11月28日(水)
JSQ指数はGU陽線です。
びびりおんはうまく上昇軌道に乗り、大きく利益を上げます。
前日比+13.1%
㊺2007年11月29日(木)
JSQ指数はGUして上髭陽線です。
びびりおんはついに2億円にまで種銭を増やします。
9月25日には7280万円だった種銭を2か月で3倍近くにします。
前日比+2.7%
びびりおんは2007年前半は不眠症に追い込まれながらも小さな損切りでやり過ごし、9月末から全体相場が始まるや否や一気に損失を取り戻し利益を上げました。
という新興市場の習性と
という新興市場のボラティリティを熟知していた新興の魔術師だからこそのトレードでした。
それはびびりおんが常々言っていた
この言葉を証明するものでした。
3.その後のびびりおん
2007年は米国の低所得者向けのローンであるサブプライムローンが不良債権化し、世界の金融に暗雲が漂ってきます。
2007年8月には株式市場が暴落し、そのリバウンドを前述のようにびびりおんは上手くトレードしました。
このリバウンドこそ全体相場でしたが、その後は上値も軽いが底も緩いという難しい地合が続きます。
びびりおんは機を見てトレードをし、時に損失し、時に利益を上げ、種銭は概ね1.7億円〜2.1億円で推移します(少なくとも2008年2月27日に380万円、3月26日に500万円出金している)。
2008年9月に米国の証券会社リーマンブラザーズが経営破綻し、そのことが引き金となってリーマンショックと呼ばれる世界的な信用の収縮及び株式市場の暴落が起きます。
まさにそのリーマンショックが吹き荒れる2008年10月びびりおんは果敢にリバウンドを取りに行きます。
びびりおんにしては珍しくナンピンして前日比+9.5%の利益を得ます。
翌10月8日(水)です
びびりおんは前日比-16.9%の損失です。
13時32分にブログを投稿しているのでその時までにポジションは決裁していると見られます。
その後も大引けにかけて株式市場は下落を続け、日経平均は前日比で-952.58円下落します。
下落率は前日比-9.38%を記録し、当時で歴代3位の下落率を付けます(2019年10月現在では歴代7位)。
びびりおんはかなり損失を喰らいますが、まだマシだったのかもしれません。
日中足の青の縦ラインがびびりおんがブログを投稿した13時32分です。
この日は22時24分にもブログを更新します。
びびりおんはその後も何度か軽くトレードをしますが、基本的にはこの日で休養に入ります。
びびりおんが休養に入った翌々日の10月10日(金)日経平均はサーキットブレーカーが発動する大暴落が起こります。
この日の下落率は前日比-9.62%です。
わずか2日で歴代3位(当時)の下落率が更新されます(現在では歴代5位)。
びびりおんも今までのチャートパターンが通用しない未曽有の相場に閉口しています。
その後も株式市場は乱高下を繰り返し、2008年10月16日には下落率-11.41%で歴代2位(現在も2位)、10月24日には下落率-9.60%で歴代5位(現6位)の暴落をしたかと思えば、10月14日は上昇率+14.15%で歴代1位(現1位)、10月30日には上昇率+9.96%で歴代4位(現4位)の暴騰をします。
株式市場は明らかに病んでいました。
びびりおんは最初の暴落が始まるとすぐに手仕舞って休養に入ったのは
という経験からくるリスク管理なのかもしれません。
参考:日経平均プロファイル、下落率上位
https://indexes.nikkei.co.jp/nkave/archives/record?select=4
びびりおんはトレードを休んでいるため、エンジュクブログの更新もほとんどなくなり、メルマガの配信の連絡をする程度になります(イケメン隠居人ブログのキャッシュは2009年1月が最後になっているがいつ頃終了したのか不明)。
ただ、まだcisからびびりおんの話を聞くことは出来ました。
2009年1月、びびりおんはcisやすくる〜じ(まぐうぃっち)、ますぷろ、三空らとともに「億万長者トレーダーが薦める名作・傑作!投資本30」(扶桑社、2009年2月10日初版)という本に出ます。
びびりおんはここで
“5人の億万長者の中で最も早い時期から株のデイトレードを始め、2005年までに4億円を稼いで、いまは地合いが悪いのでトレードをほぼ休止しているびびりおんさん。cisさんに短期売買を教えたといわれる人です”(P12)
と紹介されています。
びびりおんはこの本でお薦め投資本として「銀と金」(福本伸行)というギャンブル漫画と「ゾーン「勝つ」相場心理学入門」(マーク・ダグラス)を挙げています。
びびりおんはこの本の表紙でなぜか、びびりおんだけ名前が載らず“etc”扱いされるという憂き目に遭います。
アマゾンより
cisから聞くびびりおんの話も2009年3月、cisが2chを去ったことから無くなります。
びびりおんのエンジュクブログはメルマガ配信の連絡すら無くなり(四週おきにメルマガは発行していたようだ)、最後は2009年10月
この投稿が最後になりました。
メルマガも同じころ終了したのではないでしょうか。
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