第七章苦悩再び

1．びびりおんの苦戦と評判

びびりおんが日経ビジネス増刊号（2006年11月28日発売）に掲載されるのと同じころ、新興市場は軟調になり、資金は東証一部の主力株へと移っていきます。
特に、上海ショック（2007年2月末から3月初めにかけての急落）以降、東証一部は上昇トレンド（正確には上昇トレンドというより上海ショックからのリバウンド局面であり、主力株を牽引役とする個別株相場）、新興市場は跛行色的な下落トレンドとなってきます。

日経平均2007年1月～6月の日足チャート
マザーズ2007年1月～6月の日足チャート

cisはこの時期の地合を
「まさに俺専用相場？」（2007年1月17日）
「基本上げ相場だわ　売買代金でかい大型銘柄がよく動くわで今年は俺が株はじめて以来のおいしい相場だ！！！！！」(同)
と言っており、特に
「5月以降は最高に地合いよいね　俺が株やってきて最高クラス」（2007年7月19日）
と言っています。

一方で、びびりおんは新興市場で買いのみのトレードを貫いたため、自ずと苦戦を強いられます。

cisは「親友同士で暴言はいてるだけで普通の罵りあいとはまったく違う」（2007年6月24日20時46分）という名目で、びびりおんに対して悪ノリが多くなり、びびりおんは発言が少なくなっていきます。

名無しもcisに同調してかびびりおんに対して厳しくなってきます。

びびりおんへの悪ノリは株のことだけではありません。
前述のようにネットマネー2006年11月号（2006年9月21日発売）でびびりおんが顔出しをします。
それ以前はcisはびびりおんのことを

と言っていたにも関わらず、手のひらを返して

さらに、

と暴言。
イケメンと言ったことも

すっかり無かったことに（「自分では言ってた」と言うのはびびりおんのブログの名前が「イケメン隠居人びびりおんブログ」のこと）。
さんざんコケにしておいて取ってつけたように

と言い逃れ。さらに

と白々しくとぼけています。
2007年4月16日バージニア工科大学で在米韓国人が銃乱射事件を起こします。

いつの間にかバージニア神と呼ばれるようになります。

びびりおんはバージニアとニックネームされてしまいます（びびりおんは好ましく思ってない）。
そんなcisに対して、びびりおんは怒り心頭で

と言っています。
cisの同調者達であるいわゆるcis派に対しても
「しょうじき僕はそういうのは辛抱たまらない」
と言っています。

※犯人～というのは2006年末にびびりおんがミクシィで知り合った女性に名古屋まで会いに行ったことが何者かにストーカーされ、後に脅迫を受けることになった事件のこと（I子事件）。

cisはびびりおんの反論も全く意に介さず、

と茶化しています。
散々な扱いですが、びびりおんにとってさらに耳の痛いことが起こります。

すくる～じ（まぐうぃっち）は2006年から任天堂を仕込んでおり、2007年7月ついに急騰に乗ります。

https://scrooge.exblog.jp/7190991/　より

2002年12月の忘年会オフや2003年11月のフルーツパーラーオフでは、すくる～じは、cisとともにびびりおんの“生徒”で教えを受ける立場でした。
2003年には7倍の資産差がありました（第二章参照）。
ここでびびりおんは、BNF、uoa、cisに次ぐ4番手から5番手になってしまいます。

2．事件簿

新興市場の地合いの悪さに苦戦するびびりおんですが、トレードと関係ないところでも変なことばかり起きます。
2つほど事件を紹介します。

2-1．PC事件

cisと奥さんの間に子供が生まれ、新居への引っ越しをびびりおんが手伝いに来ました。
2ch上では罵りあうびびりおんとcisですが、ザラ場中はチャットで話し合い、大引け後には麻雀をやっている間柄です。

バージニアるというのは大量殺人事件を起こすという意味です。

cisは相変わらずひどい言いようですが、びびりおんは赤ちゃんの面倒を見てくれたようです。
これで話が終われば本当の親友のようですが、その翌営業日…

単なる偶然だと思いますが…

2-2．人妻オフ

2004年末、ある風変りな男が2ch投資一般板に現れた。
男の名はうこうこ（mixi名はかぶお）。
このうこうこという男、東工大理学部を卒業していると言うが、非科学的なものばかりが大好き。

北斗神拳の練習をしていたとか。

なんとも奇妙な男ですが、うこうこは2chに来た当初からびびりおんにぞっこんです。

高学歴理系と言う共通点があるせいか、だんだんこのように言われ始めます。

うこうこ自身も

と言っています（この発言の2007年4月の時点でびびりおんが29歳、うこうこは41～42歳）。
そんなびびりおんとうこうこですが、2006年7月の「オンリーさんが最初に雑誌に出た数日後」（うこうこ2007年5月4日21時15分r）、たまたまミクシィを介して行われたオフ会で鉢合わせてしまいます。

びびりおんは雑誌で顔出しする前からミクシィで顎から下の画像を公開していました。
cisは“親友”の話とあって大はしゃぎです。

この人妻オフのインパクトは強烈でびびりおんの真面目な理系青年という評判はストップ安張り付きです。

以後、うこうこが出てくるたびに人妻オフの話で持ち切りです。

光の矢とはびびりおんがやっているミクシィの名前です。

当初びびりおんはこの人妻オフについて無視していたのですが、どんどん話に尾ひれがついていくのを見てついに怒りの反論に出ます。

びびりおんは怒り心頭ですが真相は分かりません。
その後びびりおんがミクシィのコミュニティからうこうこを追い出したため、二人の関係は急速に悪化します。

その後二人の仲がどうなったか不明です。

参考動画：2018年9月28日ラジオNIKKEIで北斗百裂拳を披露するうこうこ
https://www.youtube.com/watch?v=a7deLThP0zw&t=1300

3．資産推移

2006年4月　5000万円でトレードを再開。4月中に1800万円儲ける。
2006年5月31日　「今月は300万ぐらいは負けました」（ブログ2006年5月31日15時23分）
2006年8月15日　「運用資産6380万円ぐらい」（ブログ2006年8月15日21時34分）
2006年9月08日　「7150万円」（ブログ2006年9月8日18時05分）
2006年9月29日　「運用資産7630万」（ブログ2006年9月29日18時56分）
2006年10月30日　「8385」（ブログ2006年10月31日00時51分）
2006年11月30日　「9845万ぐらい」（ブログ2006年11月30日22時04分）
2006年12月21日　「9605万円」（ブログ2006年12月21日20時10分）
2007年1月30日　「9190万」（ブログ2007年1月30日15時17分）
2007年2月27日　「8000万ぐらい」（ブログ2007年2月27日18時46分）
2007年3月30日　「8795万円」（ブログ2007年3月30日22時06分）
2007年4月27日　「8975万」（ブログ2007年4月27日18時12分）
2007年5月25日　「9350万円」（エンジュクブログ2007年5月25日15時37分）
2007年6月06日　「運用資産減らしますよ。楽天証券の口座から2000万ほど引き上げます」（ブログ2007年6月6日11時19分）
2007年6月25日　「6590万円」（エンジュクブログ2007年6月25日15時12分）
2007年8月30日　「運用資産7410万円」（エンジュクブログ2007年8月30日14時12分）
2007年9月25日　「7280万ぐらい」（エンジュクブログ2007年9月25日21時07分）

4．2chとの決別

様々な煽りを受け、びびりおんは耐えられなくなってきます。

（2007年5月23日）

精神的にも蝕まれていきます。

（2007年6月25日）

びびりおんは2007年6月25日発売の「BIG tomorrow8月号」に出ます。
最後の雑誌への出演です。

BIG tomorrow 2007年8月号P50～P51

ここでは
「お金は大事だけど、あとはやりがいのあること、健康、愛。これを満たせば幸せだと思います」
と言っており、満たされない生活を送っていることを打ち明けています。

株で勝てず、2chで煽られ、不眠症、できない恋人…びびりおんは経済的には豊かでしたが、精神的に追い詰められていました。
サブプライムショックの暴落が起こった2007年8月が2ch最後になりました。

悲観的なことばかり言っていますが、

満たされない生活にわずかに光明が差してきたようでした。
これが最後の投稿になりました。
これで2003年8月にuoaが去り、2005年4月にBNFが去り、そして、2007年8月びびりおんが匿名掲示板から去っていきます。

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