cisのトレード方法について2008年

ツイート

目次

1.はじめに
2.日足と平均線を使ったスイングトレード
 2-1.地合の判断
 2-2.エントリーについて
 2-3.手じまい
 2-4.具体例
3.リスクリターントレード
 3-1.リスク<リターンとは
 3-2.2008年の地合い
 3-3.具体的なリスクリターントレード
4.長期投資
 4-1.不二ラテックス
 4-2.藤商事
 4-3.REIT(リート)
 4-4.その他長期投資
 4-5.ファンダメンタル
5.株式会社スペイロン
6.資産推移
7. 2chとの決別

1.はじめに

サブプライムショックの後、2007年9月一時的に日経平均は反発しますが完全に戻すことはできず、ずるずると安値を這います。その時代に
しばらく押し目買いの時代になって、それで下落トレンドになりそう。2年前の新興っぽい値動きしてる」(カブトモ2007年11月22日)
上げたら下げる下げたら上げる!って感じ。でもさ、この値動きって長い下落トレンドに入る前の値動きに多いんだよねぇ」(カブトモ2007年12月4日)
個人は安くなったところ買いたがるから、GDすると買いで入るマインドに、GUすると売り場を探すので。こういう値動きしばらくして長い下げトレンドに入ること多いんだけど、どうだろうか」(カブトモ2007年12月18日)
と言っており、その後の下落トレンドを予期していました。そういう状況において
まあいつかはプチバブルっぽい上げが短期的には必ず来るので座して待ちますか…」(カブトモ2008年1月10日)
と言っています。

具体的には2007年8月〜10月、2008年3月〜6月は日々強い銘柄変わりながらも上昇していく「プチバブル」の循環上昇相場で
ギザギザしながらも上のほうが全然軽い」(カブトモ2008年5月29日)
と言う地合いでした。そういう地合いでは
25日線上なら強気にホールドして上いったときの報われがでかいから、とりあえず買ってみるのいいと思う」(「25日線上」は上向きと言う意味、カブトモ2008年5月30日)
サポートになるのは上昇トレンドの25日線」(2007年10月10日)
と言うように平均線を使ったスイングトレードをします。

循環上昇相場以外の下落トレンドはリーマンショックも含め
ちょっと日本市場ランダムうおーくすぎ」(2007年10月31日)
すごい下手くそ、というか値動きがカオス」(2007年10月31日)
買ったら下がって売ったら上がって買ったら下がって売ったら上がった」(2007年11月6日)
最近株で儲かる気がしない」(2008年4月10日)
俺を損させるためだけの値動き」(2008年4月30日)
というように乱高下を繰り返して下落していきます。このような地合いでは、cisは2006年同様、リスクリターントレードを駆使します。

さらに資産が40億円を超えていたこともありcisは資産分散のため長期投資を始めます。


2.日足と平均線を使ったスイングトレード

cisは需給を読んでデイトレードするのが最も基本的なスタイルであり、その延長として買い需要を感じるたびに増し玉する長方形買いがあります。
これは大口による継続的な買い需要と、その後個人やディーラーが提灯買いをつける好地合いが前提となっています。

他方、買い需要が読めない悪地合いになるとリスク<リターンのポイントでトレードするスタイルになります。
決算発表時の慣例的な値動きや急落時のリバウンド取りが主な狙いになります。

これらはデイトレードからせいぜい数日の短期トレードになりますが、三つ目のトレード方法として日足と平均線を使った数日から数週間のスイングトレードがあります。
これは2004年からやっていますが2008年ごろからよく使うようになったのでここで紹介します。

このスイングは
ずっとホールドするのは日経JASDAQ平均の日足で上がってるときみたいなやつ」(2006年4月16日)
というように数日から数週間の上昇相場で使うトレード方法になります(日経JSQ平均は一度トレンドを描くと数週間にわたって平均線の上で上昇していくことが多い)。
数日から数週間の上昇相場になるか否かはおそらく地合によって判断していると考えられます。

スイングは日足チャート重視 5日平均移動線と25日平均移動線を見てください。それがほぼ全て」(2004年9月28日)
と言うようにスイングは日足、5日平均線、25日平均線を使います。
75日線は表示すらさせてない」(2007年9月21日)。
(ダウや日経先物の日足チャートは)「あまり見て無いかな 個別の日足のほうが重視」(2009年1月20日)
というように指数のチャートはあまり見ず、個別の日足チャートを見ます。

2-1.地合の判断

スイングの地合いの判断は監視銘柄の日足と平均線の角度から判断します。
強い地合ならば
陽線連続で相場にパワーがあったらいい地合いの可能性が高いかな」(2006年9月14日)
日本株これだけ陽線ばかりなら調整も金曜だけでおわった!感じ」(カブトモ2008年4月7日)
と言うように全体的に陽線が多く、
大体の銘柄25日線も上向きでもう安値更新するきしない」(カブトモ2008年4月7日)
日足は5日線45度以上で上げてるお祭り銘柄ばっかり」(カブトモ2008年6月6日)
と言うように平均線の角度が大きく上がると言います。

そして、
(cis勝法は)「地合いに順張り、値動きに順張り」(2007年1月24日)
と言うようにこの地合いと値動きに沿うようにトレードします。

例えば
陽線であげてる地合いで空売りしない」(2008年1月24日)
と言うように全体的に陽線が多く上昇している相場で空売りしてはいけないと言っています。

逆に全体的に陰線の多い弱い地合ならば
全体陰線になったら、よええの空売りでこの場合はトレンドに合ってるから持越しもあり」(2008年1月24日)
と言うように特に弱い銘柄を空売りするようにと言っています。

2-2.エントリーについて

エントリーに関しては
(買いのタイミングは25日線を超えている時ですか?との問いに)「上向きの25日線で、順張りする時は、そういうことが多いですね」(SBI座談会第2回第3弾、2009年10月9日収録)
25日線が下向きのときは積極的に買わない。買いのリバウンド狙いで買うことはあっても、買いをメインに考えない、ということと、逆に25日線が上向きであれば買いをメインに考える」(SBI座談会その6、座談会の日付は不明)
基本的に25日線と5日線しか見てなくて、25日線が下向きで5日線を下回ったら、その銘柄は買いのスイングは絶対やらない。やるとしたら売りのスイング」(同、「5日線を下回ったら」は現在値が5日線を下回ったらと考えられます)
逆に25日線が平坦より上向きで5日線を上回っているときは、やるしたら買いのスイングで売りのスイングはやらない。持ち越しであれば買いしかやらないと」(同、「5日線を上回っているときは」は現在値が5日線を上回っているときはと考えられます)
と言っており、25日線が上向きで、現在値が5日線の上にある時にエントリーします。



25日線上向きなら強い銘柄ストロング買い。やっぱこの王道が上げ相場では一番爆発的に儲かるでしょ」(カブトモ2008年6月4日)
と言っています。

cisが銘柄診断した際の投稿を載せます。



この投稿では5日線が上向きで陽線を連発している銘柄にエントリーを勧めています。
さらに25日線の下にあって割安感があると爆上げが期待できると言っています。

整理するとエントリーポイントは、監視銘柄全体的に陽線が多くかつ25日線が上昇と言う地合の中、
その銘柄の(25日線が上向きor平坦)+(5日線が上向き)+(現在値が5日線の上)+(陽線が連発)とみてよさそうです。

2-3.手じまい

手じまいに関しては
売買で一番役立っていると思うのは、25日線と5日線両方とも陰線で割ってしまった銘柄をとにかく損切りするということのような気がします」(SBI座談会第2回第3弾、2009年10月9日収録)
25日線を陰線で割ったときの損切りが一番身を助けているような気がします。直近から25日線を陰線で割るっていうことは、直近株価からすると少し安値感があるので、買い板も結構厚いんですよ、その日のうちは」(同)
と言っており平均線で手じまいします。

ただ
(損切りに関しては)「俺は5日線か25日線で売っちゃうこと多いけど でも小ロットならすぐ逃げられるから、また別の方法もあるかも」(2009年1月5日)
と言っており資金が少ないなら別の方法もあるかもしれないという考えです。

平均線を下抜いてから売ることに関して
下がるのを待ってから売るのは変態かと思うでしょー でもそれをやってるやつが大儲けしてて適当早利食いしてるやつは儲かってないんだよね」(2008年4月4日)
大相場のときにしょぼ利食いするやつなんて何年株やっても財を成せないボランティア」(同)
と言っておりホールドすることの重要さを説いています。

これは2004〜06年の時とは若干考えが異なります。
当時は短期トレードで確実に取れるところを取るというスタイルでしたが、大相場の時にもそれをするのは良くないという考えに変わっています。
思うに当時、
ほんと、一生懸命売買しているのにアホルダーに負ける相場鬱です」(2004年4月13日)
確実性は俺の売買のほうがぜんぜん上だけど もし仮に上昇一辺倒だとするとあほーるどに比べてロスがでちゃうね」(2006年8月29日)
と言っており、短期売買をするよりも同じ苦労するならホールドした方が効率よく資産を増やせるという考えではないでしょうか。

2-4.具体例

2016年10月にcisがドル円をトレードしたものを載せます。
cisから説明があったわけではありませんのでポジション以外は推測になります。

ドル円の日足チャート



@25日線の下で陽線を連発。5日線は上向きで25日線は平坦。
A10月4日、25日線をブレイクした時点で「久々のドル円買い102.248」(ツイッター15時04分)。
B10月7日の陰線で手じまいもあり得たと思いますが、おそらく5日線がまだ上向きだったためホールドしたのではないでしょうか。
C10月13日「ドル円決済」(ツイッター11時17分)「ドル円104円割れで全部決済」(ツイッター11時47分)。
cisが決裁した後下髭をつけて戻しましたので分かりにくいですが、決裁した時点で5日線は下向きでした。
おそらく日足で陰線をつけて104円が割れ、5日線が下向きになったので決裁したものと考えられます。

ドル円買いを決済した後すぐに「103.668平均でドテンショート」(ツイッター10月13日11時47分)しますが「ドル円損切り余計なことした」(ツイッター10月13日17時42分)となります。
これはショートした後に急速に戻して5日線が上向きになったからではないでしょうか。

ドル円のチャートはこちらのサイトから引用しました。
http://zai.diamond.jp/list/fxchart/detail?pair=USDJPY&time=1d
SBI座談会第2回第3弾
http://kabushiki-blog.com/article/135068679.html
SBI座談会その6
http://kabushiki-blog.com/article/106760362.html


3.リスクリターントレード

3-1.リスク<リターンとは

詳細は2006年のところに書いてありますが、リスクリターントレードと言うのはcisが地合の悪い時に使うトレード方法で需給読みがしにくい時に使います。
リスク<リターンの関係というのは




(「億超えトレーダーが絶対に教えたくないアベノミクス株投資の法則」2013年4月8日発行)

これらの発言から
〔下がる可能性×下げ幅〕のリスク < 〔上がる可能性×上げ幅〕のリターン
を指していると言えます。

3-2.2008年の地合い

2008年の地合いは前述のように乱高下を繰り返しますが特に、

悪材料こそ最高の上げ材料!」(2008年4月11日)
下げたら上げるのが今の相場!」(2008年5月2日)
日本株ずっと暴落とV時暴騰繰り返し」(2008年8月5日)
好景気=株暴落 不景気=株暴騰 これ常識な」(2008年11月5日)
逆に高値圏で業績上方修正とかでたら売り」(2008年12月2日)
景気が悪くなればなるほど株は暴騰 決算悪ければ悪いほど株暴騰 これが今日までのトレンド それで今月はぼろ儲けできた」(2009年1月28日)

というように、悪い指標や決算が出ると株価が暴騰するという意味不明な動きをするようになります。
この地合いにあわせて「リスクとリターンを考えて」(2008年2月29日)トレードして行くことになります。

意味不明な動きをする原因はcisの読みによると
日本の個人無知の上に株価下がってきたら無条件で買う性質ある」(2008年9月1日)
ためです。

3-3.具体的なリスクリターントレード

(リスクリターンのポイントに下線を引いています)

@「アメリカ暴落したら寄りで新興買えば儲かる」(2007年11月16日)

A「アメリカ暴落したからリバ厨大量発生の予感がして新興適当に買ってさっき打ったら天井付近だった!ラッキー」(2007年11月27日)

B「弱かったから買ったんだけどというか持ち越してたんだが…最近適当逆張りめちゃ儲かるじゃん」(2008年5月8日)

C「大幅円安きたら自動車株空売りすれば大儲けの法則今回も大成功だね」(2008年8月7日)

D「トヨタゲロ下げしたときは毎回こうだよー引け間際やたらりば今まで8回中7回こうなんだけど なんのために毎回こうなるの?俺に儲けさせるため?」(2008年8月7日)

E「適当逆バリで買って、リバで適当に売るのでどんどんお金増える」(2008年8月19日)

F「先物全力買い 日立建機売り」(日立建機は)「225新規組み入れだって だから今日は225銘柄引け買い、日立建機空売り必勝だと思った」(2008年10月1日)

G「PTSで今日の終値-6〜10%で株券仕入れまくりました」「今日の終値より寄りから-8%10%ってありえるの?どうせリバ厨寄ってきてすぐよるだろ」(2008年10月7日)

H「引け前の先物150円急落で自動車とハイテク買えまくった」「実際その急落の150円分ぐらい上げてる」「週末持ち越しを嫌っての投売り祭りきたらいいなーと思ってトヨヲタ嫌気されてる自動車と、円高敏感ハイテクに買い入れてただけ」(2008年11月8日)

I「東証の大型株はストップ高で1万株だけ買ってPTS厨に売りつける方法最強だな PTS厨はとんでもねえアホだから」(2008年11月13日)

J「自社株買いバブルなので自社株解しそうなところ買いまくり入ってるんだけど トヨヲタ、ホンダ、パナ、ローム、ファナック、7&I このうち1つでも自社株買い来たら俺のスーパーWIN!なんだけど…」(2008年11月28日)

K「円高だとさ 自動車株大幅減益にならざる得ないでしょ。その中でも財務が脆弱でバックに銀行がついてない日産がやばいでしょ だから株価は暴騰なんだよ」(2008年12月2日)

L「トヨタ最下方修正報道とか ソニー大規模リストラとか 機械受注激悪とか 失業率増加とか 超絶指標が悪いから株価はどっかんどっかん上がるね」(2008年12月11日)

M「バルチック指数暴落して海運株の採算ピンチなら株は暴騰じゃん 実際今日もバルチック下がって海運株上がってるし」(2008年12月4日)

N「アメリカ狂い下げしたら日本ほとんど寄り底だし」(2008年12月4日)

O「機械受注悪いから企業の業績悪化を好感した買いが次々と入って爆上げ」(2008年12月10日)

P「やっぱり大幅下方修正+狂った円高だからホンダとトヨヲタ寄りで買っておけば大儲け」(2008年12月18日)

Q「GMも赤字発表で狂い上げ本田も下期赤字で寄り買い儲かり 景気悪くなればなるほど株は上がるね」(2008年12月18日)

R「井関農機はリコール入って業績下方修正期待で狂い上げくせーな」(2008年12月22日)

S「トヨヲタの赤字発表買い最強」(2008年12月25日)

21.「銀行が含み損処理で赤字転落はかなり好材料なんじゃないかなー」(2009年1月4日)

22.「アメリカの景気めっちゃ悪いから外需関連暴騰とまんねーな」(2009年1月6日)

23.「TDK赤字下方修正買いどんだけ儲かるんだよ!!!!!」(2009年1月9日)

24.「やっぱり円高で自動車買って赤字発表でソニーと東芝買えば余暇他…」(2009年1月14日)

25.「グロベ暴落だし、機械受注やたら悪いから寄りで全力どてん買いするか…」(2009年1月15日)

26.「コマツクソ決算&キャタピラー暴落で日立建機買ったらとんでもねえ狂い上げきてんだけど」(2009年1月27日)

整理すると下記のようになります。
・値動きに逆張り
GUで売って、GDで買う@、A、N
一日の動きに引け間際に逆張りD、H
夜間PTSが暴落したら買って翌日の寄りで売るG
その時弱かったら買って強かったら売る適当逆張りB、E

・イベント系の買い
225組み入れを買うF
自社株買いしそうなところを買うJ
S高で買い、夜間PTSで売るI

・業績良化で売り、悪化で買い
円安で自動車売り、円高で買いC、K、P、24
下方修正、赤字買いQ、R、S、21、23、24
指標や関連銘柄の悪化で買いL、M、O、22、25、26


4.長期投資

cisは資産が増えたことによって長期投資による資産分散を始めます。
長期というか資産分散ね… 長期は儲からないから死に金として、リスク分散に」(2007年4月11日)
と言っています。ただ長期投資には批判的で

と言っており、基本はテクニックを使った短期トレードの方がいいというスタンスです。

長期投資で重要なことは



であり、長期投資する際は



としています。

4-1.不二ラテックス


cisが不二ラテックスを買ったのは2004〜05年で



と言っています。

不二ラテックスを選んだ基準は



と言っています。

投資結果としては
パフォーマンス的に完全なる失敗」(2007年4月11日)
不二ラテは2年寝かせてマイナス・・・資金効率最強!」(2007年7月10日)
という状態であり、ついに諦めたのか
不二ラテPTSで売りに出した。誰かどうぞ」(2007年11月13日)
PTSの不二ラテ誰かかわねーの?一気に28万株仕入れるチャンスだよ」(同)
と売りに出しますが、この時は売れなかったようです。
4年間アホールドして配当込みでプラスマイナスゼロ」(2008年8月26日)
金利を考えると国債買って寝てるだけに負けてる。長期投資絶対だめ・・・」(同)
と言っています。不二ラテックスは何度か売ったり買ったりしているようですが2016年現在も30万株保有しています。

不二ラテックスが成長しない理由は



と言っており、かつてcisが勤めていた会社で開発・製造から営業までやった経験から分析しています。

株主総会に招待された時は





ということです。尚、2016年現在不二ラテックスはまだJSQ銘柄です。

4-2.藤商事

cisはもともとトレードをする会社を持っていましたが(2006年参照)、
稼げた人もいるし、そうじゃない人もいた」(2008年2月9日)
ディーリング損益だけだと微プラス 給料とか諸経費入れて大幅赤字と言う感じ」(同)
と言う状態でした。
ちょうどみんな就職決まったから」(2008年11月3日)
と言う理由で雇用を終わらせ
会社だけ残った」(同)。
そして、この会社を利用して藤商事の株を実験的な手法で長期投資します。



寝かしてるだけで年利10%〜20%ぐらい叩き出せてる」(2008年3月31日)
というものです。

とんでも暴落破産リスクを法人で取ってるから会社の口座残高以上は俺にマイナスは来ない それでいてレバレッジ効かせて金利差抜ける」(2008年3月31日)
売買しないでオートで入ってくるってのが楽でいい。買った会社が5年も配当出してくれれば元以上だし」(同)
と言っておりリスクを限定して利益が入ってくるという仕組みになります。

藤商事は1年間で株価4000円以上下がらなかったら勝ちなのでなんか変な戦いで面白い」(2008年4月2日)
と言っており単価は
藤商事@71000円」(2008年8月25日)
なので大震災のあった2011年3月に瞬間的に61200円をつけた以外はこの範囲に収まっており成功していると言えます。
この投資は現在も続けており、ポーカー掲示板で答えたところによりますと
今のところ利益は出てるね」(2015年10月16日)
ということです。

4-3.REIT(リート)

REITかってももうかんないよ 基本インカム」(2008年8月20日)
と言うようにREITで配当狙いの長期投資を始めます。



REITの価格が変動しても不動産の価値は変動しないので、割安にオーバーシュートしたときに買うことが重要という考えです。
ただ経年で不動産の資産価値が落ちるのでその値下がり以上に配当収入がなければならないと言っています。



と再三言っています。

実際の現物不動産を購入することに比べた場合は



と言っており、増資リスクがあるので現物不動産より利回りが高くなければいけないと言っています。

「割安になって、さらにそれがもっと下がったところでキャッチ」と言うタイミングがちょうど来ました。



要約すると、野村からREITの新規ETFが生成されたため、ヘッジでREIT先物が売られ、現物REITも裁定取引で下落した。
新規ETFが上場されて売りに出されれば、ヘッジのREIT先物が買い戻され、さらに現物REITも裁定解消で買われるから上昇するはずだ、ということです。
ヘッジでREIT先物が売られ、裁定売りで現物REITも下落している今こそ、「割安になって、さらにそれがもっと下がったところ」ということです。

cisが投資したREITとその理由

・ジョイントリート投資法人(8973)
@19万ならREITの中で一番割安だから@19万からどんどん買っていった。ホントはジョイントが@19万以下にずるずる下がるならこれ4億全部買おうかと思ってた」(2008年9月10日)

・LCP投資法人(8980)
流動性無いけど分配金多いから長期投資。でも枚数少なめにした」(2008年9月10日)

・日本レジデンシャル投資法人(8962)
1株資産多いからパシフィックがもし倒産したら爆上げするかな〜?と思って」(2008年9月10日)
 パシフィックとはパシフィックマネジメント株式会社のことでこの不動産を運用している会社のことです(正確には運用している会社の親会社)。
 2009年3月10日会社更生法適用により経営破たんしています。

4つ目のREITへの投資としてニューシティレジデンス(8965)を買います。
ニューシティレジデンスを買うきっかけになったのはREITのスレッドで勧められたからでした。



当初は
REITガチなのかこれ・・・配当金年利12%貰いながらどっかんどっかん値上がりってこんな夢のようなことあっていいの?」(2008年9月12日)
と言うようにうまくいっていましたが、2008年9月15日にアメリカで起こったリーマンショックを境に様相が変わります。
REIT配当金込みでも今日マイテンした」(2008年10月1日)
REIT全部持ってるよ とんでもねえ含み損たぶんもう無理」(2008年10月3日)
と言うようにどんどん含み損が増えていきます。

10月8日のポートフォリオでは、長期投資の銘柄だけではありませんが、かなり含み損を抱えています。
見方は株数・建値・現在値・時価損益。



さらに想定外のことが起こります。



cisが「cis」と言う名前で書くときはPCからの書き込みで、「しす」は携帯電話からの書き込みになります。
出先から慌てて書いているのが分かります。

他人の意見で投資してしまった、と言うのは、古今東西最も多い失敗の一つですがcisも同じ轍(てつ)を踏んでしまいます。

俺にニューシティー買わせた名無しは神だな・・・」(2008年10月9日)
と言いつつも
買ったのは俺だから仕方がない」(2008年10月9日)
と勧めた人を恨むつもりはないようです。
相場師は負けたらただの人かそれ以下だからね 慰めの言葉なんていらねー。てか効かねー」(2008年10月9日)
と言っています。

10月21日ついに全てのREITを決済します。



cisの成行売りによりなかなか寄り付きませんが数十分後決済されます。



結果的に7億円と言うこの当時で人生最大の損失を被ります(ダイヤモンドZAi2009年6月号)。

後日
はした金で実験しただけだよ 俺の資産の大勢に影響無し」(2008年10月25日)
通常の売買上の損と同じ 日常」(2008年11月15日)
と言っています。

4-4.その他長期投資

2009年1月の時点でのcisの長期投資の成績は



になります。神戸物産については特に説明がありません。

エノテカについては当時「神の雫」というワインをテーマにしたテレビドラマがやっていたためワインの輸入販売を行う企業に投資したものです。
ドラマ見たアホがワイン関連銘柄とか言ってどうせ高値買ってくれるんでしょ?」(2009年1月13日)
と傲慢な態度でいたところ
神の雫先取りでエノテカの大株主になったら俺が500株買っても暴落まったく止まらない上に神の雫打ち切りきたわ…」(2009年1月23日)
なんという豪不運」(同)
となります。エノテカの下落は止まらず
復配と優待の好材料セットで下げはやべーでしょ」(2009年2月15日)
俺はもう諦めてるよ。値動きがやばすぎ」(同)
なんか超悪材料がありそうな値動きだな・・・」(2009年2月19日)
と言っています。エノテカは2011年2月2日MBOを実施し同年8月1日に上場を廃止しています。

寿スピリッツは地域菓子を製造販売する会社で
昔から美味さを発見して無限買いしてた俺とんでもなく美味くねーか?俺の舌とファンダ分析!!!!!!!!!!!!!!」(2009年2月3日)
味わって即買いした俺!!!!!!!!!!!!!!」(同)
と言うように自分の舌で確認して即買いしたようです。現在は保有していません。

モリモトについては
十分に株価が下がってるので買った」(2008年8月25日)
と言うもので、モリモトは2008年11月28日に倒産していますが
REITと同時にモリモト損切りしてて破綻逃れる」(2008年12月4日)
と言っています。

この他、吉野家HDと松屋フーズを持っており、これはトレードを始めた初期から持っているもので、記念に今でも持ち続けているようです(2014年9月26日Bloombergの英語版記事による)。
貧乏時代の2001年、松屋で食事した際にYAHOO掲示板に投稿したものが2chにコピペされて残っています。



4-5.ファンダメンタル

cisはもともとファンダメンタルで投資していたためファンダメンタルにも詳しいです。ファンダメンタルは
売買するときの要因にはならないよ」(2007年1月20日)
と言いつつも



と言っています。また、






と言っており、ファンダはあくまでもリスク管理のためのものという考えです。

ファンダメンタルの勉強方法としては



と言っており半年に1回程度、決算短信を追って企業の状態を研究しています。

ファンダメンタルを間違ったトレードの正当化に使う事については



と強く批判しています。


5.株式会社スペイロン

ますぷろ、三空、cisの3人で設立された(株)スペイロンですが突如取締役を解任されます。
すぺるまんの全体会議があって俺が取締役辞めることになった」(2008年6月4日)。
理由は
俺の2chでの下品な書き込みがカブトモ業務に支障をきたす可能性があるという理由での取締役解任の動議が賛成多数で可決された」(2008年6月8日)
になります。cisの解任案は賛成三空、cis、反対はますぷろ一人で
結局2:1の賛成多数で解任になった」(同)。
辞めて欲しいといわれたら辞めざるおえない」(同)
と言っています。




cisが出資した出資金は
100%減資で終わった」(2008年10月24日)。
出資した金額については不明です。
取締役を辞めた後もカブトモネットの「今日の相場」は2009年1月まで続けました。

cisが去った後、2008年10月1日に三空は競合会社であるサイトスコープにカブトモネットとともに移籍し取締役に就任します。
2016年現在、三空はサイトスコープの社外取締役を務めながら今度は静岡市議をやっています。
ますぷろはサイトスコープには移籍せず、トレードのかたわら、一人「T++」の更新やメンテナンスをやっています。
「T++」は複数の証券会社に同時に発注できるツールとして、「けむ。」や「むらやん」などをはじめ多くのデイトレーダーに愛用されています。


6.資産推移

2008年1月8日「おれ28で52億持ってんだけど
2008年2月9日「20代で52億ってまじ?
2008年4月20日「53億あるけど
2008年5月13日「もういいだろ…52億あれば
2008年6月6日「54億全部一度に見せられないから本当はバーチャル?!!!!
2008年8月31日「投資会社の藤商事、すぺるまん、引越し、プラチナ暴落、IS-F購入、中古ワンルームマンション購入…数々の荒金使いにめげずあと3000万で総資産55億円になります!
2008年9月21日「俺はたいした才能もないから適当に株やって56億しか稼げてない
2008年9月22日「今日から57億なので
2008年9月23日「57億とか今日だけだった 水曜から55億なのでよろしく
2008年10月9日 ニューシティレジデンス破綻
2008年10月16日「たぶん金融資産で47億 総資産で51億
2008年10月28日「51億で今年+4億
2008年11月15日「紙くず売買して53億儲かってるので
2009年1月4日「42億円ぐらいです。E*口座は 全体では52〜53億円
2009年1月27日「55〜57億
2009年2月21日「58億ぐらい?(E*口座46億)


2008年(10月の年計は間違い?)

2009年



7. 2chとの決別

cisは2ch黎明期から2chの多くのスレッドで投稿していましたが2002年10月より「株板相場師列伝スレ」というスレで投稿を続けていました。
株板相場師列伝スレは事実上cisのためのスレでありcisを中心とした交流の場でした。
しかし、2008年9月のリーマンショック以降、資産を失ったと思われる個人トレーダーが執拗に株板相場師列伝スレを荒らし始めます。



そこで株板相場師列伝スレを捨て、改めて「cisスレ」を建てることによって刷新を図ります。



株板相場師列伝スレはcisが最後に投稿したのはスレ番号3686になります。
1スレに1000のメッセージを投稿できますので360万以上のメッセージが投稿されたことになります。
cisが去った株板相場師列伝スレは細々と続き、今でも時々2chにスレが建ちますがスレ番号の連番では3715が最後になっています。

改めてcisスレを建てて心機一転投稿を続けていたのですが、結局cisスレも荒らされ始めます。







ついにcisはcisスレ含め株系の板から去ることになります。最後の投稿は



かつては
俺は2ちゃんねる株板生涯現役」(2004年6月18日)
俺のふるさとは生涯ここですよ!!!!」(2004年9月21日)
と言っていたのですが、非常に後味悪く、稀代の相場師は匿名掲示板から去ることになりました。


ツイート
HOME  リーマンショックにおけるcisのトレードB>cisのトレード方法について2008年>チャイナショックにおけるcisのトレード